アメリカEPAがnPBを大気汚染物質の恐れのある物質に選定

2020年6月18日に、アメリカEPA(環境保護庁)が、n-PBを、大気汚染の懸念のある有害物質として指定した、と発表しました。その官報告示のサイトへのリンクは、本協議会サイト内にも掲載しておりますが、次のとおりです。(英語版のみ、https://www.federalregister.gov/documents/2020/06/18/2020-13145/granting-petitions-to-add-1-bromopropane-also-known-as-1-bp-to-the-list-of-hazardous-air-pollutants)。

関係者から入手した情報によりますと、

  • EPAがこの決定をした背景は、外部から強い陳情を受けたためである。これにより、EPAはn-PBが、大気汚染の恐れのある物質であることを認め、指定に至った。
  • (将来制定される)本規制は、アメリカ国内にのみ適用され、かつn-PBを大気中に直接、もしくは有害大気汚染物質とされているものに適用される見込み。
    但し、詳細な規制内容は未定、今後の予定も未定。
  • EPAはこれから規制の草案の作成に着手する。パブリックコメントを経て規制の最終化に至るが、これまでの規制作成の経緯を参照にすると、規制が最終化、施行されるまでには最低でも、法案成立、発行までに、まだしばらく掛かり、発行してから施行されるまでは2-3年はかかるものと思われる。

なお、上記はあくまでも現在入手可能な情報に基づくものであり、将来状況が変わると変更される可能性があるものであることをお断りしておきます。

1-ブロモプロパンをご利用の方々は、これまで通り、「暴露を適切にコントロールできる用途を順守して頂き、かつ適切な排気施設をご利用の限りは、これまでと同様にご利用いただけます。もちろん、日本国内での使用に規制がかかるわけではございません。

当協議会では、これからも法規制の動向の最新情報並びに暴露のコントロールや排出についての適切な対策について発信していきますので、ご参考にしていただければ、と思います。