2019年7月16日から18日まで、ハワイにて、IUTOX (International Union of Toxicology, 国際毒性学会、(https://www.toxicology.org/events/ict/index.asp)が開催されました。弊社アメリカ本社のDr. Smithが、ポスターセッションへ参加を申し込んだところ、採用されました。その内容は、日本での当協議会の活動の一部でしたので、この会議に参加してきました。ポスターはすでに本ウェブサイトの別ページに掲載しております(英語版のみ、https://bromocarbon.org/news/article-4/)。
内容としては、日本産業衛生学会様が設定されている1-ブロモプロパンの許容濃度(0.5ppm)(労働者が、通常の労働時間の中で、この濃度の中で作業しても健康上の影響がない、とされる勧告値)の設定・算出方法に疑問を投げかけるものです。参照されている文献は、アメリカEPA(環境保護庁)でも参照されているものですが、わずか一種の動物にて見られた影響をそのままヒト影響に利用するのは適切なのか、というものです。
ポスターセッションは2日間開催され、それぞれ夕方、200近くのポスターが掲載される、大きなものでした。世界中から参加者があり、日本からも多くの方が参加していました。Dr. Smithのポスターには、アメリカEPAに勤めていらっしゃる方、大学講師などが興味を示され、意見交換をされていました。
また、ポスターセッション以外にも、複数の専門分野に特化した発表が数多く行われたり、若い科学者に対するメンター(進路などについてのアドバイザー)をいかに持つか、また、著名な方のプレゼンテーション、実験データとシュミレーションデータのどちらを重視すべきか、などのディスカッション、研究機関・ラボラトリーのブースなど、早朝から夕方まで充実したプログラムでした。
私は毒性学の専門家ではありませんが、理解を深めるために、できるだけ多くのセッションに参加してきました。専門用語が多く、ウェブ上の辞書を使用しながら聞いておりました。
初めてのハワイ訪問でしたが、自由時間はほとんどなく、翌週の仕事のため。学会終了後はすぐに帰国いたしました。個人的見解ですが、ハワイは仕事で行くところではないですね…